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   兜(かぶと)に牛頭天王(ごずてんのう)の尊像を飾り、加護を祈る。そんな信仰心を義清は持っていた。  上杉謙信(うえすぎ けんしん)は毘沙門天(びしゃもんてん)の生まれ変わりだと思い込んでいたし、武田信玄も毘沙門天を信仰している。  だから、義清が牛頭天王の尊像を飾ってもおかしくはない。    ただ、その信仰心がちょっとばかり強く、しかも純粋だった。  
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