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武田家の領地の甲斐は、険峻な山にかこまれた天然の要塞である。義清は、わざわざ侵攻している。
そういう、お人好しな面があった。
信虎は、義清の鋭鋒をそらすために、海野を攻めることをもちかけた。
海野は、長年にわたり義清と領地争いをしていた氏族である。
義清は諾(だく)して、信虎と同盟した。そこに諏訪をくわわえた三家の連合軍ができた。
連合軍の攻撃をうけた海野棟綱(うんの むねつな)は、領地を手放して、上野へと落ちていった。
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