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「どんなに強がっていても自分は特別だと思い込もうとしても本当は帰りたかったのだろう?」
少年達の円らな瞳に瞬く間に涙が浮かんだ。
「お……お母さん……ひっく……」
「何だよ!泣くなよ!う……うぅっ……お母様……」
それが子供だ。
当たり前なんだ。
何ら恥じる事はないし、君達の母親も待っている。
ふわりと一層、光が強まり二人は息を飲んだ。
「ミハエルさんっ!」
白鳥少年の声に私は答える。
「ミシェルと……」
友は私をそう呼ぶ。
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