Miracle

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「何って……田中君を待っています。でも、なかなか来ないんですよね」  首を捻る少年は日本語だ。私は言語チャンネルを彼に合わせる。やがて、ある事に気付いた。 「貴様……私の言葉がわかったのか?」  誰もいないと思っていた。迂闊だった。だから、私の第一声はネパール語だった。
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