学園とか全力で遠慮したい

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結局あの後ソアラに別れを告げて帰った。チビ達は「泊まってけよ!!」とブーブー文句を言っていたが、トリシアが物凄い勢いで引っ張ってきたため、誘いをやんわりと断って帰宅 城に帰るとイリーシャが門の前で待っており、直ぐにイリーシャの部屋に連れて行かれた お茶を飲みながら長々と話をしたが、要約すると学園に通って欲しいとのこと。勿論断ったがイリーシャに口論で勝てるはずも無く、渋々学園に通うことを了承した 後で聞いた話だが、父さんは俺が学園に通うのに猛反対したそうだ。が、俺と同じようにイリーシャに説得され部屋に引き篭ったらしい。トリシアが妙に急いでいた理由も、俺を一時間以内に連れて帰ってくれぱ俺と一緒に学園に通うことが出来るとかイリーシャに言われたからだとか “目”の仕事も部下に放り投げ…………頼んできたことだし、学園に通うための資料だのなんだのは全てイリーシャが既にやっていたため、俺は何もすることなく王国にやってきた 昨日の夜に出発し、今日には学園に転入する予定だったのだが、太陽は既に一番高いところまで昇っている まごう事無き遅刻である 走れば間に合った。しかし走るのが面倒だった、それだけのことだ 途中森を抜ける時に女の悲鳴があったとか、ユニコーンの血を啜る黒フードの姿を見掛けたとか、そんな出来事も全てスルーしたのだから比較的真面目に王国に向かってきたと言えるだろう。走らなかったけど
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