プロローグ

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???「私が殺した?そんな筈がないだろう。私はただ、“死姦”が好きな友人に、あの女を貸しただけだ。まさか、死んでしまうとは……な。」 ギリッ 少年の歯軋りの音が、石で出来た牢獄に響く 少年の涙は止まることなく、床に黒い染みを作る 自分を庇ったせいで、母が死んでしまったのだ。自分が、こんな眼を持って生まれてしまったから――― 思い出すのは、男に暴力を振るわれたときや、貴族の子供に魔法の的にされたときに、自分が傷付きながらも助けてくれた母 自分のご飯を人目を忍んで夜にこっそり分けてくれた母は、私と半分こだよって言っていたが、実は自分は何も食べず、俺に全部分けてくれていたのだと俺が感付いてこと、貴女は知っていましたか?
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