プロローグ

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~???サイド~ 部下から、近くの森に異質な魔力を感じたという報告を受け、魔力の元を調査しにきた私が辿り着いた先に居たのは、幼い人間の少年だった 少年は全身痣だらけで、親から虐待を受け、最後にここに捨てられたということは一目瞭然 しかし、栄養失調ではなく傷口もしっかりと消毒されていることから、この少年には自分を護ってくれる存在がいたということが読み取れた そして、その人は既に死んでしまったのだろうことが、少年が大事そうに抱えている一束の髪の毛から分かる あの髪の色は……… ふと、もう百年も前に逝ってしまった妻を思い出す
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