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~生い立ち~
私が生まれたのは、冬の夜。
三日間かけたがなかなか生まれず、私は帝王切開で生まれた。
取り上げたのは、男の先生。
うわぁッと驚いた声は、今でも覚えている。
だって、髪は、漆黒(シッコク)で、肌は白く、目は、紅(アカ)かったから……。
病院の先生は、一応検査はしたが、異常はとくになかった。
只今(タダ)、対面する時、「驚かないで下さい」と真剣に言うと不安そうにこちらを見ている両親。
そしてついに、私は、両親と会った。
よちよちしながら、先生の元に近寄る。
だが、両親は、愕然と「その子は?」と病院の先生に、聞いてしまう。
不意に気まずそうにしながらも「貴女方のお子さんです。」と言い切る。
母「えッ!…………なんで目が……」
先「いいえ……目は、元々紅かったです。それに……」と言って目線を子供に移す。
両親も、目線を移した。
病院の先生は、私に、喋っていいよっと言われ。
私は、こくりと頷き。
まだ喋るのになれてない私だが、小声で「……お…かぁ…さ…ん」と笑みを浮かべて言う。
ヒッ!と声を漏らし恐怖の顔の母。
母「いや!!………先生!!……誰この子!……私の子供を返して!」と怒鳴り散らす。
パニックになる母。
けれど、先生は、首を横に振る。
母は、私を見て「バケモノ!」と叫んだ。父も、同じように、私を変なものでも見るような目をしていた。
我が子なのにと思いながらも口に出さず先生は「一旦、帰ってください……」と言って、父と母を帰した。
だが、私が、ずっと此処にいるわけにはいかず。コンタクトをして。
両親に、育てられる事となったけれど、家では、バケモノと呼ばれ、蹴られたり叩かれたりした 。
時には髪の毛をバッサリと切られたこともある。
それが七年も続いた。
時には……誰かに……聞きたくなる……。
私は、バケモノなの?かと……。
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