第1話 ~猫耳娘との日常~

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結局、自分で洗濯をやり直してから大学の講義を受ける為に家を出た。 猫耳娘には、大人しくしてろと釘を刺してきたので余計な事はしないだろう……。 「う~ん、それでも心配だな……」 「何が心配なの、真鍋君?」 「うわぁ!いつのまに隣にいたんだよ、愛菜!?」 「そ、そんな驚く事ないじゃん!てか、さっき隣いいかな?って聞いたんだけど……」 「わ、悪いな愛菜……考え事してたんだよ」 俺に話しかけてきた女子生徒の名前は渡辺愛菜(わたなべまな) 同じ学部の女子生徒で成績も良く、茶髪に染めた髪を肩まで伸ばし、水晶の様な丸い目がとても可愛いらしい。 「真鍋君が考え事ね~、珍しいね」 「そ、そうか?」 「うん、いつも真鍋君ボーッとしてるもん」 「ヘェ~愛菜って、俺の事良く観察してるんだな」 「そそ、そんな事ないよ!」 愛菜が顔を林檎の様に赤く染め、慌てふためいて居た。 「大丈夫か?顔真っ赤だぞ、愛菜?」 「き、気にしないで!ほらっ、授業始まるよ!」 愛菜の言うとおりチャイムが鳴り、教授が講義室に入ってきた。
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