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意識を取り戻すと俺はベッドの上で寝ていた。講義の時間も大分前に終わっていた。
「ここは……」
「私の研究室だよ、真鍋真也君」
俺は声がした方に顔を向けるとそこには、白衣を纏った愛菜がいた。
いや、愛菜とは雰囲気が少し違い凛としていた。
「えっと、自己紹介が遅れたね。私は、愛菜の姉の美菜だ。妹との料理は昔から……」
「お、お姉ちゃん!真鍋君に余計な事言わないでよね」
顔を真っ赤にしながら研究室に入ってきた。
「良かったな、愛菜。真鍋君は生きているぞ」
「う、うん。ごめんね、真鍋君」
今にも泣き出しそうな顔をしている愛菜。本当に自分のチョコを食べさせてしまった事を反省しているのだろう。
「別に良いよ。それより、愛菜って姉ちゃんいたんだな」
「うん、お姉ちゃんはこの大学で料理の研究をしてるの」
「そうなのだ。愛菜の作る料理をこの研究室で研究している」
「だ・か・ら!お姉ちゃんは余計な事言わないで!」
顔から火が出るのではないかと思うくらい顔を真っ赤にして美菜さんを怒っていた。
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