第2話 ~猫耳娘とバレンタイン~

4/5
前へ
/43ページ
次へ
気付けば渡辺姉妹と数時間も雑談していた。 流石にそろそろ帰らないと猫耳娘との絡みが面倒い。 「そろそろ帰りますね、美菜さん」 「もう、こんな時間か。また暇なの時でも遊びに来てくれ、真鍋君」 「あ、はい!」 そして、俺と愛菜は美菜さんの研究室を後にした。 美菜さんは、まだやる事があるらしくもう少し研究室に残ると言っていた。 大学を出ると愛菜が急に質問してきた。 「真鍋君ってさぁ…やっぱりお姉ちゃん見たいな人がタイプ?」 「いきなり、どうした?まあ、美菜さんは綺麗で可愛い人だな」 それを聞いて俯く愛菜。 「だよね……」 「けど、俺のタイプではないかな」 愛菜が驚いた表情で顔を上げる。 「そ、そうなの!?」 「ああ、そうだよ」 「じゃあ、どんなタイプの人がいいの?」 どんなタイプって言われても正直答えが出ないな。 少し考えてから閃いた事を口にした。 「好きになった人がタイプなのかもな、俺って」 「ふ~ん、なるほどね。真鍋君ポイね」 クスクスと笑っている愛菜。 「な、なんだよ!笑いやがって」 「ご、ごめんね。えっと、私はこっち方向だから。またね、真鍋君」 「おう、またな!」 分かれ道で愛菜と別れた後、急いで家に帰った。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加