16人が本棚に入れています
本棚に追加
気付けば渡辺姉妹と数時間も雑談していた。
流石にそろそろ帰らないと猫耳娘との絡みが面倒い。
「そろそろ帰りますね、美菜さん」
「もう、こんな時間か。また暇なの時でも遊びに来てくれ、真鍋君」
「あ、はい!」
そして、俺と愛菜は美菜さんの研究室を後にした。
美菜さんは、まだやる事があるらしくもう少し研究室に残ると言っていた。
大学を出ると愛菜が急に質問してきた。
「真鍋君ってさぁ…やっぱりお姉ちゃん見たいな人がタイプ?」
「いきなり、どうした?まあ、美菜さんは綺麗で可愛い人だな」
それを聞いて俯く愛菜。
「だよね……」
「けど、俺のタイプではないかな」
愛菜が驚いた表情で顔を上げる。
「そ、そうなの!?」
「ああ、そうだよ」
「じゃあ、どんなタイプの人がいいの?」
どんなタイプって言われても正直答えが出ないな。
少し考えてから閃いた事を口にした。
「好きになった人がタイプなのかもな、俺って」
「ふ~ん、なるほどね。真鍋君ポイね」
クスクスと笑っている愛菜。
「な、なんだよ!笑いやがって」
「ご、ごめんね。えっと、私はこっち方向だから。またね、真鍋君」
「おう、またな!」
分かれ道で愛菜と別れた後、急いで家に帰った。
最初のコメントを投稿しよう!