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淡々と、
手元にある仕事を進ませる。
受けてる仕事を終わらせたら、
少し休もう。
休んで次に繋がるかなんてわからないけど、
それでもこのままじゃ苦しすぎて…
これしかない。
と思っていたけど、
自分を切り売りしてるみたいで、
苦しくて息も出来ない。
自分のすべてを吐き出して、
涙をすべて流したら…
休息に入ろうと、
決めた。
夏にはこの子が産まれる。
その時には、
こんな弱い母親で居てはいけないと思うんだ。
海翔。
そっちで困ったことない?
寂しくない?
可愛がってもらってる?
そっちのお母さんは、優しい…?
何であのときに、
簡単に手を離したんだろう。
いくらあの子が決めたからって…
離れたかった訳はないのに。
何度、
迎えに行こうと思ったか。
だけど、
あの人が言うように、
男の子には父親が必要。
あの子もお父さんが欲しいって言った。
自分の子供だもの。
辛い思いはさせないわよね…
何度も思いとどまった。
また…
遙人からの電話。
この時間になると毎日。
だけど、
出ない。
声を聞くと、
寂しい心が見透かされてしまいそうだから。
[一度、会いたい。]
遙人からのメールのSUB欄に写し出された文字。
そっと、
削除。
ゴメン。遙人。
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