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「早く会いたい…」
遙人は言った。
何度も深呼吸して、
何度も躊躇して、
かけた電話。
声を聞くと、涙が出そう…
心臓を押さえ、
意を決して、
言葉を吐く。
「好きな人が出来たの。
だから、もう遙人とはお終い。
ごめんね?
楽しかったわ。」
「澪…?
もしもし…」
もうこれ以上は話せない。
そっと、切った。
深夜1時。
窓の外に救急車の音。
寒いけど、
ベランダの窓を開けて、
外に出た…
凍らせた私の心が、
溶けてしまいそうだったから。
もう永遠に…
この気持ちは溶かしちゃいけない。
この子だけを見つめて、
生きていくと決めたから…
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