ドッペルゲンガー

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「なにあいつ……ほんと気持ち悪いよね……」 「名前なんだったっけ?4年2組の動くゴミってやつしか知らないんだけど」 「み、皆……萩原ユリちゃん、だよ?ほんとに忘れちゃったの?」 「さっすが栞ちゃん!スッゴい記憶力だね!あたし存在感無さすぎて覚えれないよー」 「あっはは、確かに!つーか、覚えても意味ないじゃん?」 私は歯をくいしばって耐えるだけ。こんなの大した事じゃない。歯向かうプライドなんてもう残ってなんかない。 ……だいたい、学校での虐めなんて大した事ない。悪口で怪我はしないし、無視されても痛みは感じない。 だからこそ、私は学校が一番安息出来る場所なんだ。
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