第1話

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 とにかく放してほしくて、オレはアイコさんの肩を突き飛ばした 「きゃっ?!」 「あっ」  しまった!  オレの力で突き飛ばしたりしたら…… 「ってぇ?!」  それでも、Tシャツを放さなかった、アイコさん。  彼女が傾いた弾みで、オレまで倒れそうになる。  そして、そのまま……  倒れるわけにはいかない!  床はフローリング。  倒れたら、普通に痛い!  目の前に、アイコさんの顔が……  守らないと……! 『あんたの名前は……そうねぇ……“ゆうき”。優しいに輝くって書いて、優輝。どう? 良い名前でしょ?』
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