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とにかく放してほしくて、オレはアイコさんの肩を突き飛ばした
「きゃっ?!」
「あっ」
しまった!
オレの力で突き飛ばしたりしたら……
「ってぇ?!」
それでも、Tシャツを放さなかった、アイコさん。
彼女が傾いた弾みで、オレまで倒れそうになる。
そして、そのまま……
倒れるわけにはいかない!
床はフローリング。
倒れたら、普通に痛い!
目の前に、アイコさんの顔が……
守らないと……!
『あんたの名前は……そうねぇ……“ゆうき”。優しいに輝くって書いて、優輝。どう? 良い名前でしょ?』
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