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ー…、ほら、これ付けてみ?全然印象変わるやろ…?
それと、その真っ黒な髪も、……そうやな、ほなこっちは逆に、もういっそ金髪位にしてまうか……
ー…っ、ぅわぁぁーっっっ!!”俺”じゃないみたいっ!!全然”別人”やぁ~!!…
ー…、これやったら、”周り”がお前とはよう気付かれへんやろ………例え、誰かが捜しに来たとしても……
ー…、っ、ありがと、ーー……
……あんな、俺、ほんまは、……
ほんまの”名前”は…………
ー… ”ブルー”
ー……、……え?
ー……今日からお前は”ブルー”や、”過去”がどないやったかなんて、そんなん、どうでもえぇ……そんなもん、ブチ壊してまえ…
……何があっても、
お前の事は、………俺が守るから…
そう言って、”彼”が与えてくれた”名前”を、気付けば、誰より呼んでいたのは、
ーーーー今、目の前に居る、彼やった。
ー…俺は、ブルーの側から、離れへん………
大きな身体に似合わず、気が弱くてビビリでヘタレ、……………せやけど、誰より温かい心の持ち主なんやって、初めて会った瞬間、すぐに分かった。
「…、………大丈夫、”ひーろー”は、きっと無事で居るよ……
それに、俺やって、そない弱くない………
………せやから、
もう、泣かないで…………」
優しく触れてくれる手から、指から、………………唇から。彼の”想い”が伝わって来て、………だから、余計に泣けて来る。
「…なぁブルー、一緒にバースデーケーキ、食べてくれる…?
”誕生日おめでとう”、て、
一番最初に、言うてくれる……?」
……やって、”彼”、………………緋色、は、俺の事を、助けてくれて、守ってくれて、……俺も、緋色の事が、誰より大切で、………大切な、ハズで。
……それやのに、俺は、
この、大きくて温かい腕に包まれていたい、
ずっと、この人の側居りたい、て、
そう思ってしまったんや………
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