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おねえさんひめは、おうじさまがせっかくあいにきてくれても、
「そんなの、わたくしは、たのんでいません。」
そうやって、ひろいおへやのカーテンにくるくるとくるまってしまいます。
「だれともあいたくないのです。」
「なにもしたくないのです。」
「わたくしはなにもできないのです。」
おねえさんひめも、はじめのころは、いもうとひめとふたり、なんとかおうじさまのまえにすがたをあらわしていました。
しかし…
どのおうじさまも、いもうとひめとばかりはなします。
いもうとひめはあかるく、しゃこうてきで、そしてうつくしいのです。
おねえさんひめは、ひとみしり。
そして、はじめてあうおうじさまと、なにをはなせばいいのかわかりません。
いもうとひめは、おねえさんひめにも、はなしかけますが、けっきょく
しまいでかいわをするだけ。
また、
いろいろな
いやなうわさが、おひめさまをきずつけます。
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