第一章 [異変]

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すると説教中にも関わらず旅人が口を開いた。 「あの~」 「なによ!まだ話は終わってないわよ!」 レーナは罵倒するように言った。まだ気が晴れていないのだろうか。 「私はそんなに奥にはいっていません、この村からも見えるところで魔物が現れて襲って来たんです。」 「なんですって!!」 レーナは説教をするのをやめ、驚いていた。この村からも森の入り口は確かに見える。しかし、今までそんなところで魔物を見たことがない。そのためレーナは旅人の発言にびっくりした。 「そうだったの、ごめんね、説教染みたことしちゃって」 レーナは説教してしまったことに罪悪感を感じて謝った。 「いえいえ、私も力もないのに、一人であの森に入ったことがいけなかったんです。護衛でも付けていくべきでした」
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