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暫くして、僕が落ち着くとクロウは僕に質問をしてきた
まぁ捨てられた経緯みたいなことだ
それで思い出して憎しみに思考が染まってたんだけど、何故かクロウはニコニコしながら僕の頭を撫でてた
クロウ「お前の憎悪は心地いいな」
………あ、そっかクロウは魔族だから人間の負の感情が心地いいんだ
成る程と納得していると、バンッという音と怒鳴り声が部屋に響いた
「魔王様!見つけましたよ!!」
思わずビクッとしてしまうが、侵入者は僕を見て目をパチクリさせている
「な、な、な……」
人間がいることに驚いてる?
「なんなのです!この可愛い生き物はぁぁぁっ!!」
次の瞬間、僕は侵入者さんに抱き上げられて頬擦りされていた
いつこっちに来たのか、全然わからなかった
カイン「あうあぅ…」
「魔王様!これはなんなのです!?名前は!?」
クロウ「名前か………そうだな、ルシアにしよう」
ふぇ!?
僕はちゃんと名前も教えたよ!?
クロウを見ると…
クロウ「拾ったものは俺のもの、だから新しく名前をつけるのは当たり前だろ?」
僕は捨て犬!?
「ルシアですか、私は魔王様の側近でユウといいます、よろしくお願いしますね」
はぁ……
ルシア「う?………まお!?」
クロウって魔王なの!?
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