これが始まりです

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ドク「クヒヒッ、まぁルー君はまだ気にしなくていいよ、あとは採血させてね……色々調べちゃうよクヒヒヒッ」 ドクターはよくわからないけど、注射器を取り出して僕の腕を手に取った ドク「チクッとするかもね」 そして、ドクターが針を僕の腕に刺す チクッとしたと思ったら ドク「あれれ?うーん…………えいっ!」 何故かドクターが首をかしげだして、次の瞬間おもいっきり注射器を握って僕の腕に押しだした ぐにっ ドク「クヒッ!?」 クロウ「……針が曲がったぞ」 力いっぱい押された針は、何故かぐにっと曲がってしまった ドク「おかしいなぁ…人間用の針が刺さらないんだけど…」 針を退かして見ると、僕の腕には一点の刺し傷もなかった クロウ「……そういえば、ルシアは少量だが瘴気を取り込んでいたぞ?だから体が魔族に近くなっているんじゃないか?」 え!? 瘴気ってあの瘴気だよね!? ドク「……へぇ?瘴気をねぇ?なら魔族用に変えてみるよ」 ドクターは曲がった針を捨てて、同じような針を注射器にセットした プスッ ルシア「あ、刺さった」 痛さはあるけど、これくらいどうってことない 痛覚なんて無くなればいいとずっと思ってたけど、無くならなかった でも、ちょっとやそっとじゃ痛がらないし、痛みを気にしないでいられる こういう時は便利だね ドク「クヒヒッ!!ますます興味深いねぇ、僕は暫く籠るからね」 クロウ「あぁ、結果を期待している」 ルシア「お願いしますドクター」 クヒヒ笑いを聞きながら、僕とクロウはラボから出ていった
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