3681人が本棚に入れています
本棚に追加
ドク「クヒヒッ、まぁルー君はまだ気にしなくていいよ、あとは採血させてね……色々調べちゃうよクヒヒヒッ」
ドクターはよくわからないけど、注射器を取り出して僕の腕を手に取った
ドク「チクッとするかもね」
そして、ドクターが針を僕の腕に刺す
チクッとしたと思ったら
ドク「あれれ?うーん…………えいっ!」
何故かドクターが首をかしげだして、次の瞬間おもいっきり注射器を握って僕の腕に押しだした
ぐにっ
ドク「クヒッ!?」
クロウ「……針が曲がったぞ」
力いっぱい押された針は、何故かぐにっと曲がってしまった
ドク「おかしいなぁ…人間用の針が刺さらないんだけど…」
針を退かして見ると、僕の腕には一点の刺し傷もなかった
クロウ「……そういえば、ルシアは少量だが瘴気を取り込んでいたぞ?だから体が魔族に近くなっているんじゃないか?」
え!?
瘴気ってあの瘴気だよね!?
ドク「……へぇ?瘴気をねぇ?なら魔族用に変えてみるよ」
ドクターは曲がった針を捨てて、同じような針を注射器にセットした
プスッ
ルシア「あ、刺さった」
痛さはあるけど、これくらいどうってことない
痛覚なんて無くなればいいとずっと思ってたけど、無くならなかった
でも、ちょっとやそっとじゃ痛がらないし、痛みを気にしないでいられる
こういう時は便利だね
ドク「クヒヒッ!!ますます興味深いねぇ、僕は暫く籠るからね」
クロウ「あぁ、結果を期待している」
ルシア「お願いしますドクター」
クヒヒ笑いを聞きながら、僕とクロウはラボから出ていった
最初のコメントを投稿しよう!