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～？？？～
よし、バレてはないようだな
今、城を抜け出して森に来ている
特に仕事もないのに、王だからといって勝手に出歩くなとか、護衛をつけるとか……
うざったいことこの上ない
最近は勇者とかいう雑魚も来なくて暇なんだ
だから、気分転換に森に来てみた
魔樹の森とか呼ばれているが、魔族には瘴気の影響ないしな
魔物や魔獣も住んでるから生き物が居ないということはない、瘴気さえなければ普通の森と変わらない
「……ん？」
転移反応？
魔族のものじゃないな……しかし、人間がこの森に来る？
よし、行ってみるか
俺は転移反応のあった場所に向かった
お？いたいた……………子供!?
しかもボロボロで、薄汚い子供だ
だが……
憎悪に染まった瞳に、俺は目が離せなかった
「殺してやる殺してやる殺してやる……絶対に生き残る、そして必ずあいつらを殺してやる…」
起き上がる力さえなく、地面にうつ伏せになっている子供から発せられる殺気
驚くことに、その子供は瘴気の影響を受けていない
それどころか若干吸収しているようにも見える
片手で簡単に殺せるような、か弱い人間の中でも更に最弱の部類に入るだろう子供
何故かはわからない、だが………この子供を助けようと思った
人間の敵である、魔王の俺がだ
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