これが始まりです

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~カイン~ なんだろ? ふわふわとした感触……………ベッド? 体の痛みも感じない 僕はいったいどうなったんだろう? ゆっくりと目を開ける カイン「………う?」 長い間叫び声しかあげていなかったからかな?声がうまく出ないや いやいや、そんなことより ここはどこ!? 「目が覚めたか?」 突然声が聞こえて驚きながら見ると 黒い髪に金の瞳を持った男の人が、湯気の出ている皿を持ってベッド横に立っていた ……頭に角がある カイン「うぅぅっ!!」 魔族だと気づき、慌てて逃げ出そうとしたけど… 体が動かない 「こら、お前に危害を加えたりしないからおとなしくしてなさい」 体力的にも逃げられないし、従うしかない 「俺の名はクロウ、お前を魔樹の森で拾って連れてきた……とりあえずこれを飲め」 クロウ…が差し出したのは湯気の出ている皿 見るとスープのようだ 具材はないが、いい匂いがする チラッとクロウを見ると、笑って頷いたので、おとなしくスープを飲む 毒とかはないと思う、だって魔樹の森に捨てておけば勝手に死んでただろう僕をわざわざ助けて毒殺する理由がないし カイン「……おいし」 久々の温かく美味しい料理に、僕は何故か涙を流していた
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