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俺は率先的にボールを受け取りに行き、ドリブルで敵をかわしながらゴールに近付いてシュートした。
ナイスシュート。ボールがゴールに決まり、得点が入る。
やがて試合が中断され、俺のチームが別のチームと交代になると、試合は再開された。
そして、授業が終わりを迎えた。
得点は俺のチームが最高だった。
チャイムが鳴り、休み時間に。
俺は更衣室で制服に着替えて教室へ移動した。
「あ?」
教室に入ると、聡美の机がひっくり返っており、教科書やノートが散乱していた。
またあいつらの仕業だろう。
俺は机を直した。すると、ペンで大きく「死ね」と書かれていた。
きっとあいつらだ。
俺は机を上田の物とすり替えた。
そこへ上田とその取り巻きが戻ってくる。
「何よこれ!?」
上田が驚いてる。
「あんたたち、聡美のをやったんじゃないの!?」
「し、知らないわよ、こんなの!」
上田が俺を見る。
「何?」
「あんたね、こんなことしたの」
「知らない」
「嘘吐くんじゃないわよ!」
上田が飛びかかってくる。
俺は飛来したパンチをスウェーバックでかわし、前蹴りを浴びせた。
尻餅を着く上田。
「アンタじゃ勝てないから、やめときな」
上田は無言で立ち上がり、懐からカッターナイフを取り出した。
「美佐子、それはまずいって」
「うっさい。あんたらは黙ってな」
上田が襲いかかってきた。
俺はひらりと身をかわし、カッターを持ってる方の手首を掴み、背負い投げを食らわせた。
「うっ!」
上田は背中を強く打って気を失った。
「坂上さん、強いのね」
「武道習ってたからね。あなた達、上田さんを保健室に運んでちょうだい」
上田の取り巻きが彼女を保健室へ運んでいった。
俺は散らばっている教科書やノートを机に戻した。
クラスメイト達が戻ってくる。
「坂上さん、上田が運ばれてったけど、何かあったの?」
「さあね」
と、俺は席に着いた。
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