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会計が終わるまで、1人でコーヒーメーカーを見てて
……結局オレが1番いいって思ってたやつになっちゃった
そりゃ自分で買えればいいけど、高いんだもん
オレの小遣いと店番の分じゃ買えそうにない値段を先生はあっさり買えちゃうんだもんなー
バイトしたいけど…
店番も楽しいし…
誕生日に親にねだってみようかな、なんて考えてたら
「お待たせ」
戻ってきた先生は箱を持ってて
「え?配送にしなかったの?」
「だって買ったらすぐ使いたいじゃん。よし、じゃあ次は豆買いに行くぞ」
そう言うと先生はエスカレーターの方に歩いて
反対側の改札にある駅ビルにコーヒー豆を扱ってるお店があって
「哲也んちで淹れてるのとか、なんかオススメある?」
「そこまでまだ詳しくないですけど…コロンビアのとかモカがオレは好きです」
「それってどれ?」
また先生はオレの好みでほいほい選んでレジに行っちゃったよ…
「こんなもんかな?」
「先生、こっち持つよ」
「あ?」
「え…あ、眞木さん、こっち持つから」
「ありがとー」
どうやらこれで先生の買い物は終わったみたいで
なんか見たいものある?て聞かれたけど
秋葉原でしょ…特にマンガとかアニメに興味ないし…
「コスプレ服とか見てく?」
「いらねーよ!」
なんかおかしなことになりそうだから帰ることにした
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