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それから、半年程経ったある日。
いつものように竹刀を振る。身体は相変わらずボロボロだが、小さな希望を抱く事で己を保つ俺。
そんな中、不意に周りを見渡す。今日は父親も母親も居ない。稽古を始めた時から、誰も俺を見ていなかった。不思議には思ったが、どうでも良かった。
ふと思い返してみると、今日だけに限った事ではない。ここ最近、両親が俺を監視する事が減っている。俺に興味を無くしたのかと思いながらも、変わらない日々を過ごす。
陽が傾き、空が暗くなった辺りで稽古を切り上げる。時刻は19時過ぎと言ったところだ。
俺は木の枝にかけてあったタオルを掴み、顔と腕の汗を拭き取りながら、いつもと変わらない帰路を歩く。
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