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すると彼女は困ったように眉を下げて、信じられない、という様子で、
「で、でも、それだけで付き合おうと?」
と、こちらを見た。
それだけ……?
それだけだって?
お前がどれだけ俺に衝撃を与えたか、
どれだけお前のことばかり考えることになったのか、
その張本人であるお前が、そういうのか?
そう思い彼女を睨むと、潤んだ瞳でこちらを見る彼女の姿に胸が熱くなる。
睨むことができなくなる。
かわいい、と思うんだ。
「仕方ないだろ、色々考えすぎて……好きに、なったんだから」
バツの悪さを感じながらそう答えた。
そうだ。
色々考えすぎて好きになったんだ。
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