第4話 葛藤。

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すると彼女は心底仰天したようにこちらを見ていた。 少しも嬉しそうじゃない、ただ驚いた顔。 なんだ、その顔は! そもそも俺を好きだというのは本当なのか? そう思い彼女の頬をつかむように片手でつまんだ。 「でも、お前のことがよく分からねぇ。 ここでハッキリさせようぜ、俺のことが好きだっていうのは本当か?」 すると彼女は口を挟まれてタコのような顔になりながら、首を振った。 はぁ? 俺のことは好きじゃなかったのか? 「じゃあ、なんだよ、どうしてだよ?」 大きな声を上げると、 彼女はバツが悪そうに、目をそらした。 「に…24歳未経験で、いい加減捨てたくて、後腐れなく綺麗にもらってくれそうだと思ったんですよ!」 その言葉に一瞬、頭が真っ白になった。
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