1646人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
すると彼女は心底仰天したようにこちらを見ていた。
少しも嬉しそうじゃない、ただ驚いた顔。
なんだ、その顔は!
そもそも俺を好きだというのは本当なのか?
そう思い彼女の頬をつかむように片手でつまんだ。
「でも、お前のことがよく分からねぇ。
ここでハッキリさせようぜ、俺のことが好きだっていうのは本当か?」
すると彼女は口を挟まれてタコのような顔になりながら、首を振った。
はぁ?
俺のことは好きじゃなかったのか?
「じゃあ、なんだよ、どうしてだよ?」
大きな声を上げると、
彼女はバツが悪そうに、目をそらした。
「に…24歳未経験で、いい加減捨てたくて、後腐れなく綺麗にもらってくれそうだと思ったんですよ!」
その言葉に一瞬、頭が真っ白になった。
最初のコメントを投稿しよう!