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驚き、言葉も出ない様子で立ち尽くす彼女に、
ったく、何か反応しろよ、
と舌打ちをした。
この俺が告白してるんだ。
それとも、こういうことには鈍いお前には、こんな言い回しじゃ満足できないか?
そう思い、彼女の手を引いた。
「いいよ、お前が望むなら言ってやるよ」
そう言って、覗き込むように見た。
彼女はただ目を見開いて、こちらを見ていた。
「俺と、付き合ってください」
大きく開いた目が、更に開かれる。
そうだ、俺だけを見ろよ。
ここからは、俺の反撃。
絶対にお前を夢中にさせてやる。
昼も夜も俺のことしか考えられないくらいに。
俺がいなければ夜も明けないと思うほどに夢中させてやる。
呆然とする、彼女の目を見据えて、
「返事は?」
と顎をつかんで尋ねる。
すると彼女はみるみる顔を赤くさせて、
涙目で「はいぃ」と頷いた。
それでいい。
そう思い、彼女の身体を壁に押し付けて、
キスを落とした。
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