第4話 葛藤。

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驚き、言葉も出ない様子で立ち尽くす彼女に、 ったく、何か反応しろよ、 と舌打ちをした。 この俺が告白してるんだ。 それとも、こういうことには鈍いお前には、こんな言い回しじゃ満足できないか? そう思い、彼女の手を引いた。 「いいよ、お前が望むなら言ってやるよ」 そう言って、覗き込むように見た。 彼女はただ目を見開いて、こちらを見ていた。 「俺と、付き合ってください」 大きく開いた目が、更に開かれる。 そうだ、俺だけを見ろよ。 ここからは、俺の反撃。 絶対にお前を夢中にさせてやる。 昼も夜も俺のことしか考えられないくらいに。 俺がいなければ夜も明けないと思うほどに夢中させてやる。 呆然とする、彼女の目を見据えて、 「返事は?」 と顎をつかんで尋ねる。 すると彼女はみるみる顔を赤くさせて、 涙目で「はいぃ」と頷いた。 それでいい。 そう思い、彼女の身体を壁に押し付けて、 キスを落とした。
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