第4話 葛藤。

40/40
前へ
/40ページ
次へ
俺はいつから、迷い込んだ? どうしてこんなことになっている? そう思いながらも、 もう、どうでもいい、 とも思う。 ただ、嬉しいんだ。 とりあえず今夜はあの日のホテルに行って、この恨みと愛しさを込めて彼女を抱こう。 そう思い、彼女を強く抱き締めた。 非常階段の小さな窓の向こうでは二人を祝福するように桜が美しく花びらを舞わせていた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1647人が本棚に入れています
本棚に追加