第5話 春がキタ!

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ああ、明日も会社で会えるんだ。 そう思うと会社に行くのが楽しみでならない。 ふと携帯電話を見ると、ピカピカと点滅していた。 「あれ?」 手にとって開くと、メールが受信されているのが見えた。 ドキン、と心臓が強く音を立てる。 もしかして……、 と確認すると、彼からのメール。 『何してる?』 一行だけの簡単なメールにも、胸が躍る。 永井さんの素っ気無い声が耳に届きそうなメール! 嬉しさにゴロゴロ転がりながら、 『今から寝るところです』 と返信する。 こんな、やりとりが出来るなんて信じられない。 すると『おやすみ』というメールが入り、また胸が躍った。 永井さんに耳元で「おやすみ」と言ってもらえたみたい! おやすみメール、嬉しすぎる! 身悶えながら布団を頭からかぶった。
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