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彼女の仕草、言動、すべてに胸が詰まるような気持ちになる。
本当は毎日でも会えたらと思っていたのに……
「――ライバル社が指名停止ですか？」
部長の言葉に集められた社内のエンジニア達は言葉を失った。
「そうなんだよ。談合が発覚して指名停止。
そんな訳でその分、我が社に仕事が回って来ることになる。
指名停止は一ヶ月だから、その一ヶ月間我が社にとっては利益を頂くチャンスでもあるし、君達は大変だと思うが、ここは一つよろしく頼む」
部長はそう言って皆を見回した。
怒涛の年度末を終えて、ようやく落ち着いたのに。
と皆は苦笑を浮かべつつも『仕方がない』と受け入れた。
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