第5話 春がキタ!

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そうして急に仕事が倍増し、日々残業で午前様。 そんな中、フロアは同じでも部署が違う彼女は自分の仕事を終えて、こちらをチラリと見ることもなく颯爽と定時に帰って行く。 別に定時に帰ったっていい。 こちらをチラッと見て目配せくらいしろよ。 それなら、せめてメールで『お疲れ様』とか、一言あってもいいよな? そんな気持ちを抱きながらも、怒涛の忙しさに流されて毎日午前1時に帰宅して、死んだように眠っていた。 ベッドに倒れこみながらも、メールが入っていないか確認する。 今日もあいつからメールはない。 『何してる?』 一言だけそうメールした。 しかし返信はなかった。 メールしなければ良かった。 してしまえば、返事を待ってしまう。 早く眠りたいのに。
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