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そうして急に仕事が倍増し、日々残業で午前様。
そんな中、フロアは同じでも部署が違う彼女は自分の仕事を終えて、こちらをチラリと見ることもなく颯爽と定時に帰って行く。
別に定時に帰ったっていい。
こちらをチラッと見て目配せくらいしろよ。
それなら、せめてメールで『お疲れ様』とか、一言あってもいいよな?
そんな気持ちを抱きながらも、怒涛の忙しさに流されて毎日午前1時に帰宅して、死んだように眠っていた。
ベッドに倒れこみながらも、メールが入っていないか確認する。
今日もあいつからメールはない。
『何してる?』
一言だけそうメールした。
しかし返信はなかった。
メールしなければ良かった。
してしまえば、返事を待ってしまう。
早く眠りたいのに。
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