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「それじゃあ、おやすみなさい」
と振り返る彼女を驚かせるように、唇を重ねた。
そっと離して見詰めると、彼女は惚けたようにボーッとこちらを見ていた。
紅潮した頬。
その姿に、少し安心する。
フッと笑って、
「おやすみ」
と頭をクシャッと撫でた。
彼女は、はい!と頷き、元気よく部屋を出て行った。
彼女が出て行ったあと大きく息をつき、
まったく、どうにもつかめない女、
と苦笑した。
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