第6話 サクラの内側

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――― ――――― ―――――――― 重なる唇に光悦していると、 「サクラ、俺のジャケットの内ポケットに手を入れて?」 彼が少し唇を離して、そう言った。 よく分からないまま、手を入れると小さな袋が入っていた。 「これ?」 「誕生日だろ?」 そう言って不敵に微笑んだ彼に、 そっと中を見ると、 プラチナのシンプルでセンスのいいブレスレットが入っていた。 驚いて、言葉が詰まった。
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