番外編 二人のクリスマス

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「―――サクラ?」 こちらを見て目を開く永井さんの姿に、呆然としたのも束の間、瞬時に顔がカーッと熱くなった。 「わっわっ、うわぁあ、ご、ごめんなさい」 大急ぎで寝室に飛び込み、すぐさま着替えようとクローゼットを開くと、 クックと背後で笑い声がした。 「イブも仕事だった俺へのサービスじゃなかったんだ?」 「や、あの……栄子がフザケテ送ってきて、私も悪ノリして試着した時に永井さんが帰って来るから」 恥ずかしくて、バクバクと鼓動が打ち鳴らす。
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