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泉の主の声で、レオンはやっと止まっていた意識が動き出す。
「目覚めておりません!!」
レオンはエミリアを震える手で離した。
「なぜ? レオン様、私は目覚めましたわ」
レオンはエミリアに瞳を合わせず、泉に向かって再度発する。
「アイラを目覚めさせてくれ!!」
と。
『愛するものは、
エミリアか?
アイラか?』
主の問いにレオンは打ちのめされる。
ガツンと頭を撲られたような感覚。レオンは崩れた。
『目覚めるのはどちらがいいのだ?』
さらにレオンに問いを投げる主。
「レ、オン様。……愛するものは、私ではないの? もう愛していないの?」
エミリアの声がレオンをさらに惑わせた。
レオンの心のうねりがさらに加速する。
「お、れ……は……」
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