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夏香は呆れて溜め息を吐きこう私を諭す。 「ねぇ・・・。 その彼、止めといた方がいいんじゃないの? きっと笑美にはもっと相応しい人がいるって。」 私に相応しい人・・・? そんな人、どこにいるって言うの? 一生を添い遂げていくものだと思っていた毅一と別れ、女だらけで出会いのない“幼稚園”という職場に勤めて・・・。 夏香とはそこそこ親しい仲だ。 だけど、「相応しい人がいる」だなんて無責任な事は言わないで欲しかった。 思わずムカッときて、「じゃあ、その人を連れてきて紹介して」と言いそうになった。 その時・・・。
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