小さく狭いこの街の中で

3/6
118人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
本来なら、慧は私と出会うべき人ではなかったのかもしれない。 恭平に唆され、“ハッピー☆フレンズ”という出会い系サイトに登録した。 全ての始まりはきっとここだ。 毅一と別れた寂しさから、“バーチャル”の世界を通じて寂しさを紛らわす。 最初は全く期待なんてなかったはずだ。 だけど、非現実の中での“遊び”と割り切っていたはずの気持ちは、少しずつ“リアル”な温もりを求めるようになった。 そんな時、私は初めて同じ街に住む人と出会った。 恭平に誘われた“乱交パーティー”で、意にそぐわず男と肌を重ね自分の操を汚した。 それ故に私は、“ハッピー☆フレンズ”を退会しようとさえ思っていたはずなのに・・・。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!