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今日は平日だというのに、夜のファミレスは若者たちで溢れていた。
「預かり保育ってどんな感じなの?
去年より書類は少ないって言ってたけど、異年齢保育って大変じゃない?」
抹茶パフェを突きながら、夏香は私にそう問い掛ける。
隣の市にある幼稚園で働く彼女は、私とは中学、高校が一緒の同級生。
社会人になっても地元で暮らしている、数少ない友人の1人だ。
夏香とは現在同業者であり、短大を受験する時も一緒にオープンスクールにも出向いた仲だった。
学生時代から同じ夢を追いかけ、進学先を2年制の“短期大学”に決めた私たち。
そして今は、私は自分の出身幼稚園、彼女は先輩に紹介された幼稚園に就職していた。
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