3/34
前へ
/40ページ
次へ
「やっぱり、笑美の職場は厳しいよ。 だけど、その分いろいろと勉強できるし、しっかりとした保育をしてるのかもしれないけどね・・・。」 チョコレートパフェのウエハースを咥えながら思わず頭を振る。 たしかにうちの職場は厳しい。 だけど、勉強になるかどうかはそれに比例しないもの。 「そんな事ないよ。 初めての事やわからない事も、誰も教えようとはしてくれない。 見て覚えろって言うけど、そんなの限界があるじゃん?」 そう言った後に溜め息を吐いた私に、夏香は優しく労いの言葉を掛けてくれる。 「まあまあ。 それでも、お互い夢を叶える事ができたんだしさ。 これからも相談しながら頑張っていこうよ。」 夏香はそういいながら、もう氷の解けきっているお冷を一口飲んだ。 そして私を元気付けるかのように、ニッコリと微笑んで見せる。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

118人が本棚に入れています
本棚に追加