第3話

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 いじめはなぜ起こるのでしょう?  多くの人の心の中にある優越感からでしょうか・・・  この子は自分より劣っている。  俺の方が優れている。  私の方が優れている。  俺の方がけんかが強い。  この子は弱い。  俺の方が力が強い。  私の方が勉強ができる。  この子は勉強ができない。  私の方が足が速い。  この子は足が遅い。  ・・・・・  知らない内に目の前にいる人、近くにいる人と自分を比べているのかもしれません。  物事のものさしが自分になっているのです。  ではいじめられている人は何か悪いからでしょうか?  悪くはありません。  力が弱くても、勉強ができなくても、足が遅くても、けんかが弱くても、スポーツが不得意であっても・・・決して悪くはありません。  あなたは何も悪くないから、あなたには胸を張って生きてほしい。  「和を以て貴しとなす」という言葉があります。  善し悪しです。「みんなでいじめればこわくない」というのはその悪しき例だと思います。  いじめは罪です。  たたかれたり、けられたり、なぐられたり、なんらかの暴力をふるわれたりしたら、それは傷害罪または暴行罪です。あなたが傷を負ったらそれは傷害罪であり、傷を負わなかったとしても暴行罪です。  暴力をふるわれなかったとしても同じです。  学校内だからといって許されるわけではありません。  学校は治外法権ではありません。  将来があるからといって罪を犯した者が守られる場所であってはなりません。  いじめをしている人は罪を犯していることに早く気づくべきです。  あなたは、いじめは罪であるということをいじめている人たちになんらかの方法で教える必要があるかもしれません。  あなたがいじめを受けていることを学校や教師、両親に伝える勇気も必要です。はずかしいことではありません。悪いことでもありません。今以上に強くなってください。  それができないならば、誰にも言えないならば電子書籍出版もひとつの方法だと思います。  いじめをしていない人はどうでしょう、または自分はいじめはしていないと思っている人はどうでしょう。  いわゆる傍観者の立場です。  その人たちが何もしてくれないからといって攻めてはいけません。何をすれば良いのかわからないのです。
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