第2話

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「遊びに行くのはいいけど多分今日も…」 そう言いながら私は校門を見る 「やっぱり…」 「あぁ~ 藤山さんかぁ」 「学校帰りに遊びに行くなんて絶対許してくれないわよ」 「……まずはあそこをどうやって切り抜けるかだね 須田くん何か良い案無い?」 「え!?」 「那須実姫を助ける王子のつもりでさ」 「うーん…!…あ、そうだ こんなのはどうだ?」 「ねぇ… 本当にやるの?」 「勿論!」 「自分で提案しといてなんだけどやっぱり…」 「ほらほら 早く行こう」 「……はぁ」 「こんなに遅いなんて… 一体何をされていらしゃるのだろうか?」 「ね、ねぇ これからどこに行くの?」 「さぁな」 「ま、まさかまた変な所に連れ込んでヤる気じゃ…///」 「そうかもな」 「えぇ~ …激しいんだもん// もう少し優しくしてよ じゃないと壊れちゃう…」 「////…(フルフル お、お前が誘うからだろ」 「そ、…そんな事してないもん!」 「いや、してるからな 今日はどんな声が聴けるのか楽しみだな」 「//…ヤってもいいけど優しくしてよね」 「それはお前次第だな」 「ほ、本当に今のカップルはやる事が早いなぁ」 「何なんだ 今の学生は… そういうのにはきちんと手順が… ってなに言ってんだ? それよりお嬢様のお帰りを待たなければ…」 「やった! 成功じゃん!!」 「ヤるってどういう事?」 「分かんないのにあんな事言ってたの?」 「そうだけど…」 「………頑張れ須田くん」 「は?」 「どこ行こっか? 那須実はどこか行きたい所ある?」 明日香にそう聞かれて私は一番行ってみたい場所を言った 「商店街とクレープ屋とカラオケに行きたい どこも行った事がないから」 「わっ、いっぱいだね… 須田くんは?」 「俺はどこでもいいよ」 「優しい~! じゃあ行こっか あ、ちょっと待ってて」 明日香がケータイを取り出した 電話でもかかってきたのだろうか? 「え?…今から? これから友達と遊びに行くんだけど… ……はぁい分かった」 「どうしたの?」 「ごめん! 遊べなくなっちゃった…」 「え…」 「本当にごめんね!! この埋め合わせはちゃんとするから!」 「ちょっ、明日香!」 「……どうしよう?」 「……行くか?」 「…そうですね」 急に明日香が居なくなってしまい須田くんと2人で遊びに行く事になってしまった… 男の子と2人きりで出掛けた事なんてないのに…… 「…何かごめんなさい 巻き込んでしまって」 「別に… てか何で丁寧口調?」 「え…」 「……クラスメイトなんだからさ…///」 こいつ… 多分あの娘だ この丁寧口調といい その、笑顔だってちゃんと憶えてる
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