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「あの…何か?」
「あっ!えと……」
「ふふっ、おかしな方」
「////…」
何も変わっていないんだな
君は…
あの頃のまま……
「わぁぁ~
色々なお店が沢山…」
「本当に来た事ないんだな」
「えぇ
放課後にどこかに寄るだけでも許してくれないだろうし」
「大変なんだな
お嬢様ってのも」
「本当よ
直樹だってそのうち分かるわ
……その…私と結婚するんだし///」
「////…あぁ」
ここに来るまでに色々な事を話した
私が翠河家の令嬢だって事
そのせいで自由を奪われ今までずっと親の言う事を聞き続けた事
そしてあの事も……
彼には何故か話せてしまった
「私ねずっと待ってるの
その人の事」
「そうか
…何かいいな」
「そうかしら
ずっと待ち続けるのも辛いのよ
いつ来るかも分からない人を待ってるんだから」
「………」
「須田くん?」
「……翠河さんが待ってる奴、それさ…俺かもしれない」
「え…」
「自己紹介の時言っただろ?
ある人との約束を守りに来たって
俺もここで小さい頃お前みたいな女の子と約束したんだ
その娘もどこかのお嬢様で親の言いなりにならないで自由になりたいって言ってた
だから約束したんだ
必ず自由にしてやるって
いつか迎えに来るって」
「…あの人なの……?」
「お前こそ…あの子なのか?」
「だったら!
あのブレスレット…もしあの人なら私があげたブレスレットは…」
「もしかしてこれか?」
そう言って彼が取り出したのは…
「それは…!」
「やっぱりあの子だったんだな」
「そっちこそあの人だったんだね
ずっと待ってたよ」
「待たせてごめん
でもやっと逢えた」
「本当よ
来てくれないじゃないかとも思った時もあったんだから」
「言っただろ?
必ず迎えに来るって」
「……うん」
やっと逢えた
あの人に………
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