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斎藤目線で進みます。
何故、俺が着物を着崩さないのか知っているか。
衣服の乱れは心の乱れだ。
俺はたとえ心が乱れようとも、誰にも気づかれたくはない。
心の弱さをあいつにだけは知られたくない。
あいつは…天真爛漫で、かわいらしくて…
俺なんかが触れてはいけない気がするのだが、触れたくてしかたがない。
いや…我慢だ。
この気持ちを知られてはいけない。
俺は…
不浄なのだから…
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