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召喚獣はものによっては現代科学兵器をもはるかに上回る戦闘能力を誇る。
そんな召喚獣を自由自在に操る召喚士が出現したことによって、長く民を苦しめ、土地を荒らした戦乱の世は終焉を迎えた。
平将門は京にある大和朝廷の一歩手前まで迫った。
平将門は、自分に刃向かう者たちに容赦の無い制裁を加えた。
それは華族であろうと武士であろうと、強制的にかり出された民であろうと同じだった。 朝廷の権力者は責務から逃れ、家督や役職を子に譲り隠居、逃亡する者が相次いだ。
民衆は既に妖魔と化した将門を討つことのできる英雄の存在を望んでいた。
ある日、若き摂政――藤原道長が、一人の武士に将門討伐を命じた。
そんな民衆の願いに応え、京に迫る将門を討ち滅ぼした武士の名前は――源頼光。
源頼光は歴史上、最も偉大と言われる陰陽師、安倍晴明と共に召喚術の理論を確立し、異界からの召喚に成功した歴史上一人目の召喚士だ。
安倍晴明の使役する式神、そして頼光が使役する召喚獣は、死者の軍を圧倒的な力で討ち滅ぼし、そして二度と将門の妖魔が復活しないよう首塚に封印することに成功した。
頼光の伝説はそれだけではない。
自らの命を狙いに来た土蜘蛛という怪物を刀で切り撃退する。頼光の家臣四天王の筆頭と言われる渡辺綱は一条戻り橋で多くの人々をさらっては喰らうと恐れられていた鬼の腕を切り落とし撃退。
民心が頼光たちを英雄として崇める決め手となったのは、大江山の酒呑童子退治伝説である。当時、大江山には鬼の一団が住んでおり、そこには最強の鬼と呼ばれる酒呑童子が住んでいた。鬼たちは度々人をさらっては喰らうため、京の人々を怯えさせていた。
そこで藤原道長は頼光らに、酒呑童子を退治するよう命じ、頼光は見事、酒呑童子を始めとする鬼の徒党を退治することに成功した。
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