ちっちゃいオッサンの真実

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小さな小さな公園の片隅に、少し古びたルカちゃんハウスがあります。そのコジャレたリビングで二人のちっちゃいオッサンはいつものように暖をとっていました。 「も~。どないしよ。どないしよ」 「どないもこないも、ワシらだけじゃどうにもでけへんて」 「自分なぁ、酒ばっかのんどらんと、ちっとは考えなアカンとちゃうんか?」 「自分こそ、毎日そこら辺バタバタするばっかで、何も考えてへんやろ」 片一方はバタバタバタバタと走り回っています。もう片一方はコジャレたソファに横になり、数日前に亡くなったホームレスの源さんが残した日本酒を小さなコジャレたカップに注いでチビチビチビと飲んでいます。
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