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ことの始まりは…
8年勤めた会社が何の前触れもなく倒産。
会社のお偉いさん方は雲隠れのように消え、連絡も取れなかった。
10年間、付き合っている彼氏の家に愚痴をこぼしに行ったはずが…
玄関には女性もののブーツ。
恐る恐る部屋に足を進めると行為の真っ最中。
彼氏の驚いた顔と女性の冷たい視線が突き刺さるように痛かった。
この夜、高校生の時から私の親代わりをしてくれていた祖父が亡くなった。
訳もわからず、鞄に荷物を詰めれるだけ押し込み、電車に飛び乗った。
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