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教会に着くと、ボロボロになった服を着た若い女性と、ウエディングドレスの花嫁が戦っていた。
花嫁の右手には、深紅のサーベル。
人がいない様子を見ると、一般人は逃げ出したようだった。
ボロボロの女性は自身の両手を空に払う。すると右手に赤黒い短刀、左手には同色の拳銃が一丁握られていた。
女性はニヤリと笑う。
口角を上げた隙間から、人間にしては異様に長い犬歯が覗いている。
そう、彼女がEaterなのだ。
彼女は大口を開けて高笑いし始めた。
「ヒャハハハハァ!!指ぃ!あんたのその薬指を寄越しなぁ!!」
「へぇ、あなたはFinger Eater-指喰い-なんだ。でも、残念。私は今怒ってるの。折角の…式を邪魔されちゃったんだもん。」
花嫁は黒く微笑むとサーベルを女性…指喰いに突きつけた。
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