Finger Eater

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飛鳥は彼女たちから少し遠い所にいたせいで、会話までは聞こえなかった。 しかし、遠目で見ても分かる事が一つだけある。 「あいつら、銃刀法違反じゃねえか!!」 飛鳥は先程と同じようにフッと息を吐いた。 すると今度は、戦う指喰いと花嫁の間に現れたのだ。 「てめぇら!俺の前で銃刀法違反なんていい度胸d…うぎゃあ!」 そう、現れた場所が悪かった。ちょうど花嫁のサーベルが指喰いに突き刺さろうとしている所だったのだ。 サーベルは飛鳥の顔を掠める。 それでも、花嫁と指喰いはまるで飛鳥など視界に入ってないかの様に戦い続けていた。 「ヒャハハァ!ねえ、あんた何者ぉ!?一般人じゃないことは確かねぇ!ひゃはっ、あんたの指はさぞ美味しいんでしょう、ね!!」 指喰いは大きくしたなめずりをすると、左手に持っていた拳銃の銃口を花嫁へ向け、撃ち放った。
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