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「あなた、指喰いよね?じゃあやっぱり未練が弱点になるのかしら?」
そう言うと、花嫁は剣を両手で持ち高く振り上げた。
じゃあね。
一言洩らすと、指喰いの左手に向けて勢いをつけて剣を振り下ろした。
「やめてえええええぇぇぇ!!!!」
ガキィン!!
振り下ろした剣は、女性のちょっと上で何かに弾かれた。
「残念だが、お嬢さん。そこまでだ。」
「何?あんた。」
カツッ 、カツッと革靴の足音を鳴らしながら現れたのは、ギリギリまで様子を見ていた飛鳥だった。
「たっく、俺に力を使わせやがって。始末書書かなきゃなんねーじゃん。」
花嫁の疑問をスルーした飛鳥は、頭をガシガシ掻くと、吐き捨てるように花嫁に言い付けた。
「あんな?これ以上やると、お嬢さんは過剰防衛で罪が重くなるんよ。
更に、ここで抵抗すると公務執行妨害で上乗せ。話は署で聞くからここは大人しくしとけ?。えーっと、ヒトサン フタフタ。銃刀法違反の現行犯で逮捕っと。」
ガチャリと花嫁の手に手錠をかけた。
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